2012年01月29日

主流でないものを勧めるなら責任を持ちましょう。

々の記事です。


別に休業していたor廃業したわけではありませんのでご安心ください。

去年は本業の他にも、地元・大沼の観光協会に関わって観光地図の制作やら、システムの構築やら、地元の雑用やらで多忙を極めておりました。
まぁ、私のような移住者(生まれも育ちも大阪です。ハイ)にとって、地元に深く関わる機会というのは大切ですから。


さて、当店ではいろんなご相談事だけでもお受けしております(フリーダイヤルではないため、原則として相談料は頂いておりません)が、よくあるのが、

「パソコンに詳しい知人にソフトを入れてもらったけど、その人が引っ越してしまって使い方がわからない」

とか、

「IT企業に勤めている息子に組んでもらったパソコンが調子悪くなったけど、息子は転勤して家にいないので、どこに修理頼んでいいかわからない」

とかいう、言わば

「パソコンに詳しいお知り合い」

絡みのご相談です。


アマチュア時代の私もそうでしたが、特にメカ好きの人はパソコンをある程度使えるようになってくると「もっと速くしたい」とか、「もっとカスタマイズしたい」などと興味が沸いてくるものです。

そして、いろんなパソコン雑誌を読みあさって知識がついてくると、そのうち自分のパソコンだけでは飽き足らなくなって、家族や友達のパソコンまで触りたくなり、口を出したくなります

「この設定じゃパソコンが遅いよ。もっと速くしてやるよ」

とか、

「このソフト、使わないなら削除した方がいいよ」

とか。


まぁここまではそんなに実害はないのですが、人によっては、


「インターネットエクスプローラーやアウトルック使ってるなんて危険だよ。ファイヤーフォックスとサンダーバードが安全だからそっち使いなよ!」

と、一般的でないブラウザ(インターネットを閲覧するソフト)やメールソフトを勧めたり、

「パソコン買うの?ノートパソコンなんて駄目だよ。拡張性に優れた自作パソコンが一番だよ!」

「ウインドウズなんて古いよ。直感的で使いやすいマックを買うべきだよ!」

とか、自分の趣味を押しつけてきたりする場合が多々あります。


もちろん、こういった人々の主張は全くの間違いではありません。
しかし、パソコンの世界全体から見れば、あくまで主流ではなく少数派の意見なんですよ。特に初心者〜中級者の場合は。


車で言うなら、「安全性が高いからドイツ車!」「デザインがいいからイタリア車!」などと、気軽に外車を勧めるようなものです。
もしトラブったら、どこの整備工場でも処置できる日本車のようにはいきません。


ウインドウズパソコン、インターネットエクスプローラー、アウトルックなどはユーザーも多いので、使い方や設定など分からないことがあっても周りの誰かが知っていることでしょう。
メーカー製パソコンにはメーカーのサポート窓口があって、だいたいの質問には答えてくれますし、故障診断や修理も簡単です。

ところが、ファイヤーフォックスやサンダーバードやマックになると、少数派なのでそれらの知識を持っている人も少ないということになります。
使い方や設定など分からないことを聞きたくとも、答えられる人が周りにいないかもしれない。
自作パソコンに至っては部品ごとにサポート窓口が違い、故障診断や修理にも一苦労です。


「少数派」を選択するには、それなりのリスクがあるのを覚悟しておかなくてはなりません。


だからこそ「パソコンに詳しい人たち」は、その「少数派」を勧めたからには後々までちゃんと面倒を見るという責任を持ってもらいたいのですよ。

自分や一部の限られた人しか面倒を見れないようなものを勧めておいて、買わせておいて、そして後は知らんぷりというのは無責任以外の何物でもありません。


これを読まれている方々にも、肝に銘じて頂きたいと思います。


まぁ我々のようなサポートのプロは、そういった方々の「お陰」で仕事になっている面もあるっちゃぁあるんですけどね。
posted by パソコンサポートオーノ at 00:15| Comment(0) | トラブル解決 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする